美容室をPRするためには、「写真」や「動画」は多くの情報を発信できる魅力的なアイテムです。当然、綺麗な画像であれば、見た人に好印象を与えることができます。
できればプロのカメラマンさんに、プロの技術と機材で素敵な写真を撮ってもらいたいところですが、そのような予算を掛けられない場合は自分でやるしかありませんよね。
そこで、いいカメラを持っていなくても、センスが良くなくても、テクニックがなくても、素敵に撮れるポイントをいくつか紹介します。
外観を美しく撮る
店舗の外観写真は、初めて来店するお客様が見つけやすくなるので、意識して使用したいものです。さらに魅力的な写真であれば来店の決め手になることもあるので、好印象な外観に映るように心がける必要があります。
美容室の外観を撮影する前に、まずは次のポイントを押さえておきましょう。
- 店舗の周りを清掃する
- 綺麗に見える時間帯を狙う
- 余計なものが入らないようにする
店舗の周りを清掃する
撮影する前に、まずは店舗の周りを清掃しましょう。
写真撮影は外観写真に限ったことではありませんが、見栄えがよくないものは写り込まないように意識する必要があります。
例えば、雑草が生えている場合は草むしりをして、傘立てや灰皿などが置いてある場合は一時的に撤去しておきます。
余計なものが入らないようにする
お店の場所をわかりやすく伝えるためには、周辺の建物や目印になるものがあるといいのですが、基本的には店舗や看板以外の余計なものは写らないようにしましょう。
具体例として、当店の髪質改善美容室「リッパーピッピ」を2枚の写真で説明します。
1枚目は、小粋で味わい深いリッパーピッピの外観のみを撮影した写真です。
余計なものが写り込んでいないので、シックにまとまっています。目立つ看板があるので印象にも残りますね。
2枚目は、周辺を含めて広い範囲を撮影したリッパーピッピです。
多くのものが写り込んでいるので、地元民であれば「あぁ~あそこにあるのね♪」とわかりやすく、場所を確認するためには好都合な写真です。
しかし、周辺店舗や自動車、電柱、雑草など多くの情報が入りすぎているので、残念ながらほとんどの人はこの画像を見て「行ってみたい美容室」とはならないでしょう。
ただし、広範囲を撮影しておけば後からトリミングして使える場合があるので、様々な所から撮影しておくことをおすすめします。
斜めから撮影する
ガラス張りの店舗の場合、撮影者や周辺の景色が写り込んでしまう可能性があります。
そのような時には、斜めから撮影すると撮影者が写り込まない角度があるので、自分が写り込んでいないかどうかを意識しながら撮影しましょう。
綺麗に見える時間帯を狙う
外での撮影は、基本的に曇りや雨の日よりも晴天の方が鮮やかな色彩が表現できるのでおすすめです。
晴れた日に店舗を撮影する際には、時間帯によって日向や日陰、順光や逆光など様々な影響を受けるので注意が必要になります。
当店の「リッパーピッピ」は西向きの建物なので、正午過ぎには店舗に日が照りつけます。
その際に、周辺の信号機やひさしなどの影が外観に被ってしまうので、四季による多少の違いはありますが、リッパーピッピの立地条件では午前中の撮影の方が綺麗に見えると私は考えます。
基本的に外での撮影は、空気が澄んでいる朝や午前中の方が綺麗に撮れると言われています。
しかし、美容室の立地や方角、電柱、交通量などによっては、撮影者が立つ位置や角度に縛りがあることもあるので、自分の店舗はどの時間帯や天候、角度が一番綺麗に写るのかを考えてみるといいでしょう。
夕方や夜に撮影する
日中に自然光で撮影する写真は、清潔感があり清々しい印象の写真に仕上がります。しかし趣を変えて、夕方や夜に撮影するのもおすすめです。
上の写真はスマホで何の加工もせずに夕暮れ時に撮ったものです。空を背景に入れられる建築デザインの店舗であれば、日没前のマジックアワーと言われる時間に撮るだけでも素敵な画像になります。
リッパーピッピも夜バージョンを撮影してみました。
夕暮れ時や夜にライトアップされた写真は、昼間とは違った印象を与えることができます。
店内を美しく撮る
美容室の店内写真は、来店したことがない人に雰囲気を知ってもらうためには絶好のチャンスです。
店内を撮影する際には、外観で気を付けるポイントと重複する事柄もありますが、更に注意しなければいけない点があります。
- 店内を整理整頓する
- 店内を広く見えるように工夫する
- 店内が綺麗に見える時間帯を狙う
店内を整理整頓する
通常の店内は、営業時にお客様が快適に過ごせるように、またはスタッフが作業しやすいように、多くのアイテムが配置されていることでしょう。
しかし、写真撮影ではこれらのアイテムが、不快な印象を与えてしまうことがあります。
音楽を聴いているときにノイズが入ると「うるさい」「ジャマだな」と感じるように、画像に多くのノイズが入ると「雑然としている」「ゴチャ付いている」と受け取られる可能性があります。
撮影した位置と角度が違うので比較しにくいのですが、下の2枚はリッパーピッピの店内写真です。
左側が営業中に使用している作業台やアイテムなどを置いたままの写真で、右側が業務に必要なものを片付けて整理整頓したときのものです。
通常の営業時の配置よりも、様々なアイテムを片付けた後の方がスッキリした印象になります。
印象が大きく異なる訳ではありませんが、少しでも清潔感のある爽やかな印象にしたいので、撮影前に整理整頓するようにしましょう。
店内を広く見えるように工夫する
店内を広く見せるためのテクニックを実際に検証してみました。
①小物で奥行きを表現する
手前に大きなアイテムを置き、奥に小さなアイテムを配置することで奥行きが生まれるそうです。
奥行きは表現できている気もしますが・・・手前の椅子が同じ2つのもので奥に大きめサイズを配置してしまったので、椅子のサイズ感も調節するべきでした。
②アングルは3方面の壁を入れるように撮影する
一般的に、側面は2面が入るよりも、3面が入ったほうが広く見えると言われています。
左側の写真は窓面と鏡面の2面壁が入ったアングルで、右側の写真は窓面と鏡面の他にカウンター面も入れた3面壁のアングルのものです。
正直に言うと、私にはどちらが広く見えるか全くわかりませんが・・・強いて言うなら、「3面壁の方が奥行きがあるように見える気がするかも」といった感じですかね。
店内が綺麗に見える時間帯を狙う
店内写真も外観のときと同様に、自然光を利用すると明るく清々しい写真が撮影できます。
自然光を利用した撮影は、午前と午後では光の感じが違うと言われています。一般的に午前中は青みがかった色味で、午後は赤みがかった色味になるそうです。
下の2枚の写真は、午前と午後にリッパーピッピ店内をオート機能に設定したカメラで撮影したものです。スマホの写真ではいまいち違いがわからなかったので、カメラで撮影したものを比べてみました。
鏡に写った時計を見るとわかるのですが、左側の写真はam8:10で、右側の写真はpm3:40の辺りに撮影したものです。
リッパーピッピは西向きの窓があるので、西日が降り注ぐと勝手に予想してたのですが、この写真を見る限り若干ですが午前の方が明るく見えます。
夕暮れの店内撮影は、先程の写真と比較すると、床に自然光が反射しないせいか少し暗い印象です。
ちなみに、西日を利用してハサミの写真を撮ってみました。
店舗によっては明るい店内よりも、午後や夕暮れ、夜の方が素敵に撮影できる可能性があります。どの時間帯が素敵な雰囲気を伝えられるかを考えてみましょう。
美容室撮影のまとめ
私は写真加工がうまくないので、写真に手を加えるとどこか違和感のある嘘臭い画像になってしまいます。
例えば、本物より暗いからと明るくしようとすると色が飛びすぎて白っぽい仕上がりになりますし、友達に送る写真をアプリで加工すると鮮やかすぎてキツイ色味になることがあります。
嘘っぽい画像は信用できない印象を与えてしまい、汚い画像と同じくらい悪影響となります。写真を加工するときには、マイナスに作用することがあるので注意が必要です。
美容室をPRするために、まずは好印象な画像を発信してみましょう。
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